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暑い・寒いが苦手!クリーンルームのお仕事について

2022年1月14日

仕事を探すなら仕事内容はもちろんですが、実際に仕事をする環境にも気をつけたいところ。特に気温は仕事中の快適さに直結する要素です。暑い、寒いが苦手なら、工場のクリーンルームでの仕事を検討してみるのはどうでしょうか。

クリーンルームとは
クリーンルームとは工場などにある作業場所の一つで、内容物や精密機械を作成する場所のことです。内容物とは、お菓子やドリンクなどの人の口に入るものや、化粧品など直接肌に触れるものなどが例として挙げられます。医薬品もクリーンルームで作られる製品の一つです。こうした製品は異物混入を徹底的に防がなければなりません。ちょっとした埃でも異物としてクレームの対象になったり、製品の故障に繋がってしまうからです。そのため、クリーンルームは徹底してクリーンな空間を維持するため空調や水回りが厳しく管理されています。

クリーンな空間を維持するためには、従業員もいろいろな準備が必要です。基本的に通常の作業着からクリーンルーム用の作業着に着替えることになります。頭にはネットを被せて髪が落ちないようにし、手をしっかり洗って除菌を行います。基本的にはマスクを着用しなければならず、工場によってはゴーグルを着けるところもあります。クリーンルームでの仕事は軽作業が多いですが、工場によってはハンドリフトや台車を使ったり数十キロの重量物を運ぶこともあります。

空調が利いていて働きやすい

クリーンルームで働くメリットの一つが、快適な環境で働けるということです。ルーム内は管理が厳しいため基本的に空調がきいており、温度湿度が一定に保たれています。そのため、夏場でも涼しい環境で働くことができます。専用の作業着は風を通さないため着ているのがしんどいですが、それもクリーンルームの中に入ってしまえば不快に感じることがないほどです。

工場での仕事は油などで汚れてしまうイメージがありますが、それもクリーンルームには当て嵌まりません。虫の侵入を防ぐため毎日しっかり清掃が行われており、機械のパーツも分解して洗浄されています。また、工場機械はグリスが必要不可欠ですが、それも食用のものが使われていたり、数時間に一度拭き取りが行われるなどしているので、汚れた環境で仕事をすることはないのです。

気をつけておきたい注意点

清潔な環境を維持するための注意点が、働く上で負担になってしまうことがあります。まず気をつけたいのが、クリーンルーム内にはトイレや休憩所がないという点です。虫の侵入経路になってしまうためです。そのため、トイレに行くためには一度クリーンルームから出なければならず、通常作業着に着替え、トイレに行って、戻ってきたらまた専用作業着に着替えて手先消毒、という工程を行わなければなりません。当然、頻繁にトイレに行っていてはライン作業が止まってしまうため、体調が悪いときは仕事にならない可能性があります。

また、清潔を保つためにはいろいろな規則があり、それを守った上で仕事を行わなければなりません。私物は汚染の原因になるため持ち込めませんし、クリーンルーム内にいるときは苦しくてもマスクやゴーグルは外せません。専用作業着への着替えや手洗い消毒などにも細かなルールや工程が設けられており、それを守らなければなりません。

厳しい規則が息苦しい、負担になるという人は、清潔な環境がかえって大きなストレスの原因になってしまうかもしれません。

自分に合った環境か考えよう

クリーンルームは温度湿度が厳密に管理されており、清潔さも維持されているので快適な環境で働くことができます。暑さや寒さに弱い人は特に嬉しいでしょう。一方、自由にトイレに行けなかったり、清潔さを保つためのルールが厳しかったりと気をつけたいポイントも多いです。どんな環境が自分に合っているかしっかり理解した上で仕事を探していきましょう。

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